2023年12月末時点日本の風力発電の累積導入量:5,213.4MW、2,626基
2024/02/02
- 報告書・統計
【速報版】日本の風力発電導入量(2023年12月末時点)
※建設・廃止時期の確認などにより数値が変動することがあります。
▼導入実績の総括
2023年12月末実績 |
累積導入量=5,213.4MW、2,626基 |
年間導入量(Gross)=24サイト、572.3MW、158基 年間導入量(Net) =20サイト、487.4MW 、 86基 年間撤去数(廃止) = 4サイト、 84.9MW、 72基 |
*Gross: 新規導入量 Net: 廃止分を勘案した正味導入量
2023年12月末の速報ベースの風力発電の導入量を報告いたします。2023年の新規導入量は、24サイトで572.3MW(158基)となり、累積導入量は引き続き昨年を上回りました。
2022年末の能代港洋上風力発電所に続き、2023年は秋田港洋上風力発電所と入善洋上風力発電所の運転が開始され、洋上風力発電の導入量の増加がみてとれます。
新設風車の単基出力は、平均で3.8MWとなり、2022年の3.3MWに引き続き過去最大を更新しました。洋上風力発電の大量導入もあり、大型化の傾向が継続しています。
なお、今回の集計では、大型機へのリプレースや、新設風車の大型化により、当面は基数の増減以上に累積出力が増加することが予想されます。
詳細については下段の分析データをご参照ください。
補注:過去の実績値については、数値公表後に廃止が判明したり、運転開始時期の訂正などにより後日修正する可能性があります。2010年以降の年別導入実績推移、2023年12月末の都道府県別導入量や平均出力推移等のグラフは下記リンク先をご参照ください。
洋上風力発電に関しては、2023年12月末時点の累計で以下の通りです。
1)153.5MW、39基、6サイト が本格洋上風力です。(内、2サイト、5 MW、2基が浮体式洋上風力です。)
2)セミ洋上風力※については4サイト、34.2MW、18基です。(注:2023年に酒田港の2MW・5基が撤去されました。)
※陸上からアクセス可能な洋上風力発電設備を「セミ洋上風力」としています。
▼本格洋上風力
形式 | 発電所名 | 運転開始年月 | 基数 | 出力 |
浮体式 |
崎山沖2MW浮体式洋上風力発電所 |
2016年4月 | 1基 | 2.0MW |
着床式 | 銚子沖洋上風力発電所 | 2019年1月 | 1基 | 2.4MW |
浮体式 | バージ型浮体式洋上風力発電システム実証機「ひびき」 | 2019年5月 | 1基 | 3.0MW |
着床式 | 能代港洋上風力発電所 | 2022年12月 | 20基 | 84.0MW |
着床式 | 秋田港洋上風力発電所 | 2023年1月 | 13基 | 54.6MW |
着床式 | 入善洋上風力発電所 | 2023年9月 | 3基 | 7.5MW |
合計 | 6サイト | 39基 | 153.5MW |
▼セミ洋上風力
形式 | 発電所名 | 運転開始年月 | 基数 | 出力 |
セミ洋上 | せたな町洋上風力発電所 | 2003年12月 | 2基 | 1.2MW |
セミ洋上 | ウィンド・パワーかみす第一洋上風力発電所 | 2010年7月 | 7基 | 14.0MW |
セミ洋上 | ウィンド・パワーかみす第二洋上風力発電所 | 2013年3月 | 8基 | 16.0MW |
セミ洋上 | ユーラス秋田港ウインドファーム | 2015年2月 | 1基 | 3.0MW |
合計 | 4サイト | 18基 | 34.2MW |
参考:2022年6月末(2022年上半期末)時点の洋上風力発電の累計は以下の通りです。
- 51.6 MW、26基、7サイト(沿岸部からアクセス可能なセミ洋上風力を含む)
- 1.の内、7.4 MW、3基、3サイト が離岸距離2km以上の本格洋上風力です。
- 2.の内、5 MW、2基、2サイト が浮体式洋上風力です。長崎五島2MW+北九州3MWです。
- 2022年1月~6月末には洋上風車の新規設置はありませんでした。